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  • 執筆者の写真sekakei

SanIsidro2015GR01


アルゼンチンサンイシドロの2015年1~4月の重賞をば。

Vivencial

Cl.Juan Shaw(3歳上牝芝2200・G2) 1着

MutakddimとSouthern Haloのニックスは割と有名なので分かりやすい。

間にBold Ruler3x4を含むNasrullah4x5・5・5のLouis Quatorze挟んでるのは今風。

そのせいかBuckpasser4・5x5含めて構造は結構がっちりして印象あるけどそれなりに斬れる。

Alma de Acero

GP.Miguel Alfredo Martinez de Hoz(3歳上芝2000・G1) 1着

Cl.Porteno(3歳上芝2400・G3) 1着

父内国産のVersallescoで、母母が86年のPolla(3歳ダートG1)を勝ったExalsaとこれは難問。

血統表をざっと見ると

まずBuckpasser的要素(Tom Fool(Bull Dog)+War Admiral+Blue Larkspur+La troienne)とHyperionが多い

 血統表を上から8分割すると、

  GuanajibenaはTom FoolとWar AdmiralとHyperion

  FarnesioはBull Dog

  AllegedはWar Admiral3x4、Sir Gallahad(=Bull Dog)、Blue Larkspur、Hyperion

  Streets Gloryは父Dr.FagerがBull Dog3x4、War Admiral、La Troienne、Black Servant

  SavateがBull Dog、War Admiral、La Troienne、Hyperion4x5

あとはCardanil(Tourbillon2x3)とLanderinette(Rialto3x3)という仏血の濃いクロス持ちが2頭。

Miguel Alfredo Martinezの方は仏血のもったりした斬れ味が結構効いてたように思うんだが、

カメラが内ばっかり映してるせいで残り100あたりでどういう脚使ってるのかよく分からない。

まあサンイシドロでずっと競馬見てる人間が内に絞るのは当たり前と言えば当たり前だが、

2000mのG1で1200m1分15秒で逃げて差しが決まるが今のサンイシドロだよなあ。

Portenoの方は馬場が渋って加速に力がいる中で、道中のペースも締まって…という流れなので

Buckpasser+Hyperionのためのレースと言っていい。

この馬は昨年末(5歳夏)に初めてリステッドを勝って、今年はG1含む重賞2勝とG1の2着が1回。

去年のこの時期の芝ではCozzene+Hyperionが割と存在感見せてて、

確かにこの馬も一番上にCaroはいるけど、その下はまるごとBuckpasserみたいなもんで

成長力見せたからって去年の軽い芝でどうこうできる感じではないだろう。

今年のサンイシドロの芝はパワーが要る。しかも相当。何が起こった。

Take the Stand

Cl.Horacio Bustillo(3歳上芝1600・G3) 1着

父は先日死亡したリーディングサイアーNot For Sale

母がNatividad(Devil's Bag=Glorious Song3x3)にWild Eventでいかにもパワー型マイラーで

こういう相手と上手くいくならNot For SaleはCaroではなくSwaps3x3を中心に見るべきなんだろう。

マイルの方が道中緩まない分、間にちょくちょく入ったHyperionが効くというのは以前ちょっと言った通り。

Todo Tango Key

Cl.General Viamonte(3歳上芝直1000・G3) 1着

Key Deputyがやたら当たった10年生まれ世代。短距離は血統は眺める程度に。

Natalidad

Cl.America(3歳上芝1600・G2) 1着

これはサンイシドロっぽいレース。何でその展開で内が残るんだよみたいな。

Seeking the GoldとSeattle SlewとNorthern DancerにSouthern Haloなので、

仕組みとしてはMutakddim xSouthern Haloと大体同じ。

この馬もVivencialと同様Mutakddim寄りでややパワータイプか。

Nijinsky(≒Storm Bird)のクロスがマイルでは邪魔にならんかと少し思ったが、

大箱直線600mのコースで中盤流れるならマイルでも体型的な問題はあんまり影響ない気もする。

Sand Puce

Cl.Ricardo Ezequiel y Ezequiel M. Fernandez Guerrico(3歳上牝芝1600・G2) 1着

重賞7勝。芝ダート兼用で距離は1400から2000までこなす、いかにもBlushing Groom5・4x4。 Blushing GroomのRed God絡みのHaloやらMenowやらが全体的に多めなので 直線半ばからのスパートだとか、追い出してからの加速が生かせる展開になると強い

…というのは旧ブログに書いた内容そのまま。

Devil's Bagと同血のGlorious Songが入ってたり、

Blushing Groomの母父父がRialtoだったり、

Egg TossのBuckpasserが面積は小さいながら妙な存在感持ってたり、

あとはNijinsky≒Storm Birdがあったりと、すでに挙げた馬の特徴と重なるところも多いので、

おそらくこの辺りが短期的なトレンドなんだろう。

FootstepsinthesandのRainbow Quest≒ラーイの扱いっていつもよく分からなくなるけど、

単なるBlushing Groom4x3と見るのが正解には一番近いんだろうね。

Bay Orp

Cl.Raul y Raul E. Chevalier(2歳牡芝1400・G2) 1着

コーナーで弾かれ、直線で前を塞がれ、

外に出してやっと追い出したらインにササりまくりでそれでも完勝。

またDevil's Bagがいる。

母China BayがMr.ProspectorとSeattle SlewとNorthern Dancerなので

あとはBuckpasserがいれば文句なしでMutakddimと相似だが、

GulchやAlydarでその辺はカバーできてる感じ。

Hoist the FlagはAlma de Aceroも持ってた。

Sweetie Girl

Cl.Eliseo Ramirez(2歳牝芝1400・G2) 1着

父Star DabblerのSaint Ballado(Devil's Bagと同血)とBuckpasserが目につく。

あとは母のDeputy Ministerも悪い方には出んだろうぐらい。

血統バイアスに乗ってるのは確かだが、この後G1勝ってるので

母方に見落としがある可能性も大いにある。

Gulch持ちはBay Orpと同じ。

Feel the Race

Cl.Olavarria(3歳上牝芝1000・G3) 1着

1000m戦で圧勝。

父はBay Orpと同じOrpen。

この日は馬場が緩かった分、やはりパワー寄りの血が重要だし、

距離が短く緩まないのでやはりHyperionが効く

Orcada Sale

Cl.Paseana(3歳上牝芝1800・G2) 1着

ここまで来れば今の芝ならNot For Sale xOrpenで間違いなく、

スタートからゴールまで一定のペースで逃げ切るようなレースならば

母母父はCipayoで間違いないと即答できる。

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